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ツイッターアカウントを作っただけで注目される広報活動は終わった

2011.02.17【 目黒広報研究所 】

バレンタインの夜、19時から六本木ヒルズで行われた、日本パブリックリレーションズ協会主催の「広報担当者のためのソーシャル・メディア実践講座(第1回)」をUSTREAMで拝見しました。食事にでかける予定があったので、途中までしか見られなかったのですが、普段は聞く事の出来ない本音トークもあり、非常に興味深いものでした。

登壇者は、自らがソーシャルメディアを活用している方々4名で、先日はグルーポンに関する秀逸な記事で話題となった記者の方(井上理さん)や、マイクロソフトでソーシャルメディアを実践してきた熊村さん(PR会社への転身もツイッターで話題になっていました。フェイスブックでも早速その会社のページを立ち上げていらっしゃるようです)、ニューズツーユーの神原さん、オラクル広報の玉川さんという、豪華な顔ぶれでした。

一般的に言われていることが整理されていたと同時に、おもしろい問題提起もありました。

・広報や他部署と交渉してソーシャルメディアを理解して取り組むようになるまでに3年かかった。今はだいぶ理解されているのでもっと早いだろう
・実は著名な某広報ツイッターは広報の人がやっているわけではない。話題になった事で広報部にも認められた。
・役員がテレビで自分の会社が話題になっているのを見て、自社のツイッターアカウントの存在を知ったケースも。
・中の人(ツイッターアカウント管理者)が異動または退社で続かなくなるケースも。息切れもある
・天気や挨拶をつぶやくだけでなく、会社が公式発表したニュースリリースをリツイートする活用方法がある
・炎上が怖いとネットで発信をしないという企業もあるが、自分たちが発信しなくても炎上することはある。そして炎上したら鎮火にはネットの活用が不可欠となる
・ツイッターでよせられた声を束にして社内で提出したら活動の承認がおりた
・珍しさも手伝って、ただツイッターアカウントを作っておもしろいことをつぶやいたら注目されるという時代は終わったと思う
・社内で詳しい人(前職でこの分野を知ってる人がいればベスト)などに教えてもらいつつ、チームを作るのがいい
・ガイドラインが必要
・広報は対外的窓口なので、勝手にはじめたアカウントが有名になるという流れではなく、事前に状況を把握しておく必要があるのでは?
・活動が理解されない会社なら退社もありなのでは?

(微妙なニュアンスは伝えきれない&メモをとっておらず、記憶に頼って書いたので、異なる箇所があるかもしれません。ご了承ください。近日中にアーカイブが公開されるそうなので、詳細はそちらをご覧ください)

どれも使っている人や取材で深いところまで入り込んでいる人からしか出ない発言で、とてもおもしろかったです。

私も日々いろいろなマーケティング・広報担当者の方にお会いしますが本当にソーシャルメディアは「温度差」がある方も多いと感じます。

上がホットな場合、上司に言われたからと仕方なく、広報担当が申し訳程度にツイートするアカウントも多数みかけます。

現場がホットな場合、いち早くソーシャルメディアの効果に気づき、積極的に活動しようにも許可が得られずひっそり開始し、活動後に評価されるケースになるようです。

この分野は好き・嫌いや得意・不得意が大きく出てしまうので個人に依存し、差がでる原因となっているようです。実践はなかなか難しいようですが、PR会社や専門家(実際に好きで使っている人がいて、なおかつ事例のある会社)の指示を仰ぎつつすすめていくのもありかと思いました。

広報の切り口で見たソーシャルメディア活動は、ただツイッターアカウントを作るフェーズから次にうつりつつあり(今は多くの人がフェイスブックでページを作ることを気にしているのでしょうか?毎日リクエストが来ます)、今後も追いかけていきたいものです。

それにしても、寒い日に部屋の中でセミナーが無料で見られるのはとても便利ですね。昨日見ていた人は70名前後だったと思うのですが、今後もUSTREAMが盛り上がっていくのではないかと感じました。

ちなみにこのセミナーの開催はツイッターで知りました。情報発信についてよく着目されるツイッターですが、ツイッターでの情報収集は非常に効果的なので、機会があればそのあたりも書ければと思います。